綿とポリエステル Part2.
フレアスリーブのブラウスは、綿部分の染色が終わっているので、ポリエステル100%の襟を染めていきます。
(ポリエステル糸も染めたいですが、染色液に浸けて染めることは避けたいので、今回は染めません。理由は後ほど説明します。)
ベストカラー(ポリエステル用)ネイビーブルーで90℃ 以上で30分間染めた後、洗浄剤を溶かした液に浸けて約85℃ で5分間洗いました。
洗浄剤による洗濯は、布地の表面に付着している染料等を落とすために必要で、処理を怠ると摩擦による色移りを引き起こします。
襟はあまり濃く染まっていませんが、染料が少なかったのか(襟の重さは予想)、レースの質感や張りを出すために加工してあるためか???
他にも、防水加工・撥水加工など何らかの加工が施してある場合は、良く染まらない、ムラになるなど、染色に影響が出る場合があります。
ここで≪解 説≫
ポリエステルの染色では、繊維の間に染料が入り込んだ状態(強い結合)で、綿の染色では繊維と染料が結びついた状態(弱い結合) で染まったと言います。そのため、ポリエステル用の染料は洗濯によって落ちることはありませんが、綿用の染料は少しずつ落ちていきます。
ですから、綿用の染料は脱色剤ほど強力ではなくても、洗浄剤でも落ちてしまう場合があるのです。
「綿とポリエステル Part1~2」から、綿とポリエステルでできている物(混紡・混織を含む)は、順にポリエステル用で染色後、洗浄剤で洗ってから綿-麻-レーヨン用で染めるのが効率的できれいに仕上げる方法です。
前述でも記したように、綿を先に染めてしまうと洗浄剤で洗う時に色落ちする心配があります。
最近は綿ポリの混紡品が多いので、参考にしていただけると幸いです。
縫製糸のみがポリエステルの場合も、同様にしていただければ縫い糸が白くくっきり目立つというようなことは防げますが、他にもっと簡単な方法があれば・・・・・・?
どうでしょう?
良い方法を知っている方、教えてくださ~い!
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