ベストカラー(綿・麻・レーヨン用)グレーを濃度を変えて染めました
皆さんは染料を扱う場合、説明書に「事前によく振って」「溶け残りがない様良くかき混ぜて」という一文が載っていることをご存知ですか?
特に目を引くようには書いていないので、スルーしてしまう人も多いのでは……
勿論その他にも注意する点は、それぞれにいろいろありますが、最初にここを怠ると大きな失敗につながることが多いのです。
液体染料は時間が経つと少しずつ溶けていた染料が沈殿してそこにたまる場合があり、そのまま上澄みだけを使用した場合薄く染まったり、2~3回に分けて使用した場合一定の色に染まらない恐れがあります。
粉末染料は調合した染料に溶け易さの差があるため、溶け残りがあると元(単体)の色が染めたものにそのまま付着して発色し、点々とあらわれることがあります。
さて、ベストカラー(綿・麻・レーヨン用)グレーは染色液が紫っぽく見えることから、「染料の中身が間違っている。」とか、「染めたら思っていたグレーと違ってどう見ても紫(?)だ。」などと言われることがあるのですが、濃度を変えて染めてみましたので参考にしてください。
左から3倍色・2倍色・1倍色(規定色)・1/2倍色・1/3倍色・1/4倍色になっています。
実際に見ると、もう少し黒っぽいです。(Web上では青っぽく見えています)
やはり、1倍色(規定量で染色)が色シールに一番近い色でした。濃すぎると思うのであれば、1/4倍色でも十分グレーです。ただし、薄めすぎるとムラに染まるので注意してください。
ここで染めたのは、Tシャツに使われる綿100%の生地です。違う素材や加工の有無等で染まった時の色が違って見える場合がありますので、良く検討してから染めましょう。
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